2009-02-25から1日間の記事一覧

小説『117+』(仮)第十六話「2005年1月17日 ―赤羽緋美子 対 花沢慎太郎― その2」

自分の言葉に自分の耳を疑った。 「その程度か」? その程度だ。 その程度でいいのだ。 あとはただ殺せばいい。 ヒミコは階段から転げ落ちて、せき込んでいる。 大きなけがはないようだが、立ち直るのには時間がかかる。 間違えた。 ヒミコじゃない。敵だ。 …