2009-02-16から1日間の記事一覧

小説『117+』(仮)第十話 「2005年1月16日 ―赤羽緋美子―」

あまりにも突拍子もない出来事には、もう無視しかない。 アオバが言うには、 あの目つきの悪い大学生は、私の名前を知っていて、 しかも私に興味があるらしい。 「ひょっとしたら米村先輩、ヒミコのこと狙ってるんじゃ」 アオバが呟くので、私は思わず素っ頓…